腰塚安菜_APSPメンバーインタビュー

2020/05/15

腰塚安菜_APSPメンバーインタビュー

ファッションPRが私を変えた
~ブログ4本かけ持ち大学生からSNS-PRまで10年。いつも心に”SOCIAL”を!~

 

「APSPメンバーインタビュー」は、ソーシャルプロダクツ普及推進協会(以下APSP)を支えてくれているメンバーを紹介するコーナーです。2019年6月からAPSPのPRへ就任し、コラムの執筆やSNSでのPR活動など「ソーシャル」にまつわるもの・ひと・ことを取材し、発信されている腰塚安菜さん。APSPのPRへ就任するまでの経緯や現在の活動、そして将来の展望までお話を伺いました。

 

現在APSPのPRとして活動されていますが、就任までの経緯を教えてください。

APSPに関わるようになったきっかけは大学2年生の秋、全国のフェアトレード学生が一堂に会する合宿形式のサミットの中でゲスト参加させて頂いた際、当時株式会社ヤラカス舘(現:株式会社YRK and)SoooooS.カンパニー長として参加していたAPSP前専務理事、中間大維さんとの出会いに遡ります。最初はAPSPが主催する「ソーシャルプロダクツ・アワード」の審査員を務めさせていただきました。様々な有識者の意見を取り入れたいという協会の考えによって、当時最年少オーガニックライフスタイリストという肩書のもと活動していた私に、審査員をやってほしいという声がかかりました。結果的に、第1回の2013年から第6回の2018年まで審査員をさせていただきました。その後、APSPをPRという形でお手伝いしたいと思い、このPR活動をスタートすることになりました。

 

「ソーシャルプロダクツ・アワード」で印象に残っている受賞商品・サービスはありますか?

最も印象深く、ブランドさん創業期のPRで微力ながらお力になれたとも感じているのが、2013年度ソーシャルプロダクツ賞のエシカルファッション「INHEELS」さん。2012年の立ち上げ時から撮影に参加して、PRを支援しました(2019年5月閉店)。

 

エシカルファッション「INHEELS」

 

つい先月、受賞企業が発表され、展示販売会が行われた「ソーシャルプロダクツ・アワード2020」では、新設された年度テーマで大賞に選出された「セロテープ🄬」の天然素材が改めて見直されていたようです。固形シャンプーの「ニューシャンプーバー」(優秀賞)は手に届きやすく使いやすく、「森のタンブラー」(生活者審査員賞)はソーシャルディスタンスで流行し始めたオンライン飲み会でも活きてきそうです。今年の注目度や記事化の質や量からも、プラスチックごみ問題への世の中の関心の向きが感じられました。

 

現在PR活動を積極的にされていますが、過去の活動で、今のお仕事に影響を与えたものがあれば教えてください。

2012年、『TWELV MAGAZINE』(以下『TWELV』)というニューヨーク発ファッション雑誌のJapan PRになったという経験は、自分にとって大きな意味を持つものでした。

「(雑誌購入の)12%のチャリティ」というコンセプトに惹かれたのが、『TWELV』に関わることになったきっかけでした。編集長のHISSA IGARASHIさんという方にダイレクトメッセージを送ったら熱意を理解していただき、ニューヨークと日本をSkypeで繋いで「君を任命する!」と言われたその日から、Japan PRに就任させてもらったんです(笑)

コーズマーケティングもSNSコミュニケーションも今はだいぶ当たり前になりましたが、当時はまだ斬新だったと思います。

『TWELV』は今、WEB版だけが残っています。本誌3号のCHANELのページで起用した水原希子さんの撮影のお手伝いが一番印象的でした。やったことといえば、PRの基礎(メディアリスト作成、訪問など)を先輩に教えてもらいつつ、ファッション業界から見れば「ザ・雑用」の範囲まで。それで鍛え抜かれた根性を就活で自己PRした記憶があります(笑)

その後『TWELV』 Japan PRは同世代を中心に仲間が増えていき、まさに毎日が「ワンチーム」という感じ。今の私の働き方に似通っていきました。本誌がニューヨーク発ということもあり、『TWELV』というツールがきっかけで、かけがえのない人との交流も経験しました。特に、当時デジタルPR×ファッション領域の先駆者としてニューヨークと日本で活躍されていた稲木ジョージさんと直接ネットワーキングする機会が持てたことは大きかったです。いわゆるPRの基礎(メディアのリスト作成、訪問など)のHow Toだけでなく “PRらしさ”の要素、心の持ち方や態度、ネチケットまで。デジタルPR&ブランドコンサルタント時代の30歳の時にも出されたのですが、駆け出しの頃から稲木さんに学んだ多くのことが、今も活きています。

 

―TWELVでのインターン活動の経験は大きな意味を持つものなのですね。では、大学時代の研究テーマは今の活動に何か影響を与えているのでしょうか。

はい、大きく影響しています。在学中からフェアトレードに興味があり、当時ピープル・ツリーさんが主催していた「School Of Fair Trade」(フェアトレードに関心がある学生を束ねる学生団体)で活動をしており、卒論についてもこの方向性にしようと考えていました。

そんな時、私の大学卒業年2013年4月24日にバングラデシュのラナ・プラザで多くの死者数を出した工場火災の事件が起き、ファッション業界は大きな転換点を迎えていました。その人災とショッキングなニュースを、日本を含む各国のメディアがどう報じ、生活者はどう受け止めたかを調査し、その後どんなアクティビズムが生まれたかということを卒論のテーマとして扱いました。

卒論で扱ったファッション業界の変遷については卒業後の今でも追い続けており、衣服のラベル裏の世界に思いを馳せること、ファストファッションとエシカルファッションの両側をウォッチすることは、歯を磨くのと一緒で「ライフワーク」だと思っていて、特に労力を惜しみません。

そして思いがけなく、卒業からだいぶ経った2017年秋、インドのニューデリーで5日間にわたって参加したWFTO(世界フェアトレード機関)のグローバル・カンファレンスの現場で居合わせた『フェアトレード学』著者の渡辺龍也先生に、直接卒論を読んでいただけたことは嬉しかったですね。

 

2013年アパレルブランド「チチカカ」初のフェアトレードライン旗艦店プロデュースを担当。末吉里花さん(現エシカル協会代表)をモデルに「チチカカ×INHEELS」でプロモーション用撮影

 

ありがとうございます。では、現在の活動についてもお聞きします。ソーシャルプロダクツの背景やストーリーを、発信する際に意識していること、気を付けていることはありますか?

書くにしろ、話すにしろ、かたい文章や難しい表現で商品の紹介をするのではなく、身近な人に向けて「この商品、良いよね。」と話しかけるような「距離感」を発信の心がけとしています。最近気づいたことですが、仲間や、友達や、家族や恋人が書く表現は何故かそそられるというか、読みたくなるから不思議ではありませんか?今後はより一層、この受け取り手との「距離感」を大切にしてPR活動をしていきたいと思っています。

 

最後に、腰塚さんが今後新たに挑戦していきたいことはありますか?

APSPでのPR活動に関しては、コラムやSNSに加えて、より広い年代層にアプローチできるようにラジオで連続的に情報を発信していきたいと思っています。

個人としては、メディアでの連載をより一層頑張っていきたいです。また、環境アクティビスト仲間と構想段階までは行っているのですが、今、私たちの同世代および下の世代が向き合っている「社会ごと」にまつわるエトセトラ、環境アクションについて伝える本の共著もしたいと考えています。

 

ありがとうございました。

 

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(取材:高橋さくら)

 

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