●認証制度の特徴は?●

MSC 認証とは、環境に配慮し適切に管理された持続可能な漁業を認証する「漁業認証」と、流通・加工過程で、認証水産物と非認証水産物が混じることを防ぐ「CoC 認証」の 2 種類からなる認証制度です。
天然漁業を対象とし、認証された水産物は「海のエコラベル」を付けて販売することができます。この認証は 1997年に設立された海洋管理協議会(以下MSC)が管理・推進しています。認証取得審査は、MSCイギリス本部が定めた原則と基準に基づき、第三者の審査機関が実施し、公平性と透明性を保っています。

●認証制度を利用するメリットは?●

漁業者は MSC 認証によって、水産資源や海洋環境に配慮した漁業を行っていることを関連業界や生活者に保証できます。
水産加工業者や外食業者は、「海のエコラベル」付きの水産物を販売したり、メニューに使用することで、トレーサビリティーを確実なものにできます。
生活者は「海のエコラベル」のついた水産物を購入することで、持続可能な漁業を支援し、水産資源を守る活動に参加することができます。

●認定を取得した取り組み・取得状況●

MSC 認証の「漁業認証」を取得しているのは、280 漁業を超え、国内では 2 漁業です(2015 年 12 月現在)。
水産物を扱う「CoC 認証」を取得した企業・団体の数は、世界約 100 ヶ国、3,000 社以上にのぼります(2015 年12 月現在)。マダラやカツオなどをはじめとする冷凍食品や缶詰、サケやエビをはじめとする生鮮品など、数多くの「海のエコラベル」付き商品が販売されています。

●担当者からのコメント●

生活者の方々には、将来の世代も魚を食べられるように「海のエコラベル」製品を積極的に選択していただきたいと思います。店頭で MSC ラベルの付いた製品が見つからない場合は、店舗に訊ねることも、活動の推進に繋がります。
業者の方には、国連 FAO や ISEAL などのガイドラインに則した MSC プログラムへの参加を是非、ご検討いただければ幸いです。お気軽にお問合せください。
(海洋管理協議会日本事務所 牧野倫子さん)

取材ご協力 海洋管理協議会(MSC)日本事務所 〒103-0026東京都中央区日本橋兜町15-12 兜町MOC ビル7F
URL:http://www.msc.org  Facebook: https://www.facebook.com/MSCJapan

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