-信州木材認証制度-

2014/07/08

-信州木材認証制度-

森林資源が豊富な日本には、いくつもの森林認証制度があります。これらは、適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付けることによって、持続可能な森林の利用と保護を図ろうとする制度です。中には、徳島県や京都府・長野県など、森林資源が豊富な地域の木材の積極的な利用を促進し、地元の森林を守ることに取り組む木材認証制度もあります。今回は、その中でも、長野県内で産出される木材(県産材)を認証する「信州木材認証制度」をご紹介します。

●認定制度の特徴●

信州木材認証制度は、長野県産の木材が生活者の要望に応えうる優良な木材製品(=信州木材認証製品)として供給されることを目的に設立された制度です。この制度には、設備機械・製造管理体制・品質管理体制・認証技術員等の基準を満たした製材工場を認証する「工場認証」と、乾燥・品質・寸法等の基準が適合
する製品を認証する「製品認証」があります。具体的な製品は、長野県産のカラマツ・ヒノキ・スギ・アカマツ等を材料にした住宅用の柱・壁板などです。これらは、住宅用の構造材、造作材、集成材のいずれかによって、基準となる含水率や強度が異なり、この厳しい基準をクリアした製品は、信州木材製品認証マークを表示することが可能になります。

●認証を取得するメリットは?●

製材業、木材加工業者は、工場認証を取得することにより、品質の高い製品を供給・取扱いできる信頼のある工場であることを取引先に PR することができます。また、住宅資材流通業者・建築士・工務店も同じく、厳しい基準に適合した品質の高い製品を取扱うことで、生活者にアピールすることが可能になります。こうして他社との差別化を図り、販路を拡大することにつながります。生活者は、認証を取得した信頼のおける木材製品を利用できるだけでなく、地域の森林保全にも寄与することができます。

●認定を取得した取り組み・取得状況●

平成 26 年 7 月末現在、認証を取得している工場は、長野県内の製材所や木工所 46 か所です。
製品では、全部で 12 種類が認証を取得しており、平成25 年度は、木材を約 8,900m3認証し、そちらを使った住宅が約 620 棟建設されました。
県内の認証を受けた製材所等には定期検査を実施し品質管理の指導を行ったり、認証製品の信頼の維持・確保のため、認証技術員等を対象に乾燥技術や品質管理技術の習得、資質の向上にむけた研修会を行ったりしています。

●ご担当者様からのコメント●

近年、木材利用ポイント事業や各種助成事業などにより国産材の需要が高まってきています。
このような中、認証製品センターでは、誰もが安心して認証製品を利用していただけるように、信州木材製品認証基準により品質の高い県産材を安定供給できる体制構築を進め、長野県産材の需要拡大・認証制度の普及に取り組んでいます。
また、岐阜県の認証制度と広域的連携を図り、首都圏等、旺盛な木材需要地へ安定したロットの供給を図る仕組みづくりも進めています。
長野県産の木材製品の利用を是非ご検討ください。
詳しくは、下記 URL よりご覧いただけますので、一度のぞいてみてください。
http://shinshu-kiraku.net/

取材ご協力:信州木材認証製品センター 松本様
〒380-8567
長野県長野市岡田町 30-16(長野県林業センター内)

信州木楽ネット「信州木材認証制度」

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