キャッシュレス決済で拡がる「good」の輪  ハッピーな未来にタッチしよう!「タッチハッピー」 <br> -三井住友カード株式会社-

2021/09/27

キャッシュレス決済で拡がる「good」の輪 ハッピーな未来にタッチしよう!「タッチハッピー」
-三井住友カード株式会社-

近年はキャッシュレス決済の利用者が増え、クレジットカード決済時に暗証番号なしでスムーズに会計ができる「タッチ決済」の利用が広がりつつあります。その「タッチ決済」に力を入れている三井住友カード株式会社は、社会貢献活動とクレジットカードのタッチ決済・SNSをかけ合わせた新しい取り組み「タッチハッピー」を2020年2月から始めました。

今回は三井住友カード株式会社マーケティング本部マーケティング統括部の金子真友様と子玉智也様(以下敬称略)に、「タッチハッピー」の取り組みに込めた想いについてお話を伺いました。

※「タッチハッピー」はソーシャルプロダクツ・アワード2021自由テーマ部門にてソーシャルプロダクツ賞を受賞しました。

 

マーケティング本部 マーケティング統括部(左:金子 真友 様   右:子玉 智也 様)

(取材時は、マスク着用など感染防止対策を行って実施しました)

 

―タッチ決済×社会貢献の新たな形―

野口:タッチハッピーとはどのようなサービスなのでしょうか。

子玉:三井住友カードのクレジットカードでVisaのタッチ決済を利用するか、SNSで該当の投稿をシェアすると、利用者が社会貢献に参加できる取り組みです。タッチ決済数とSNSシェア数に応じて、三井住友カードからNPO団体などへ寄付を行っています。様々な社会課題と向き合い、より多くの団体を支援するため、3カ月ごとに新たな団体へ支援を行っています。

野口:タッチ決済数などに応じて御社から寄付が行われるのですね。クレジットカード利用者を巻き込んだ仕掛けづくりには、どのような狙いがあるのでしょうか。

子玉:キャッシュレス決済はお客様にとってストレスフリーな支払い手段の一つです。ATMに立ち寄る必要もなく、さらにクレジットカードのタッチ決済なら会計の際も瞬時に支払いが終わります。タッチハッピーはそういったキャッシュレス決済の一つであるクレジットカードでのタッチ決済の機能的な側面を活用し、社会貢献を行うCSVマーケティングの試みです。今は様々な決済手段がありますが、会計をする際に「支払うのなら社会貢献につながる決済手段を選ぼう」と思って当社のクレジットカードカードを利用していただければいいなと思っています。

 

―一人の「good」が全員の「good」につながる仕組み―

野口:タッチ決済での社会貢献を企画した理由はなんでしょうか。

子玉:タッチ決済は、利用者にとって、カードをお店の方に預ける必要もなく、暗証番号の入力も不要なのでスムーズに決済できる便利な決済方法です。お店の方にとっても、お会計時にお客様へ顔をそむけることなく感謝の気持ちを伝えられます。また、次に会計を待っている方の待ち時間も短縮されます。つまり、タッチ決済は、様々な「good」を体験できる支払い手段だと私たちは思っています。

金子:この決済時に生まれた「good」の輪を、さらに社会貢献に結び付けていく仕組みがタッチハッピーです。よくレジの横に募金箱などが置いてあるのを見かけますが、実際に募金するまでのハードルは意外と高く、なかなかできずにいる人も多いのではないでしょうか。その点、タッチハッピーは自分にとって心地の良い決済方法を選ぶことが結果的に社会貢献の一歩につながります。一番ストレスなく「good」な輪が全方向に拡がっていくサービスとしてタッチハッピーは生まれました。

 

―自分事として認知してもらいたい―

野口:様々なNPO法人等へ寄付を行っていますが、支援先やテーマはどのようにして決めているのでしょうか。

子玉:立ち上げからこれまでは「日常的、身近なこと」と「未来をつくる、または未来をつくる子どもたちを支援すること」、この二つのテーマを軸に支援先を決めてきました。一つ目の「日常的、身近なこと」とは、社会貢献を自分事として意識してもらいたいという考えからきており、利用者が身近に感じられる社会課題を取り上げています。キャッシュレス決済も“日々の暮らしのこと”であり、「日常的、身近なこと」という部分でつながっています。この「日常的、身近なこと」から離れると自分事として認知されづらいと思っています。二つ目のテーマとして、子どもたち向けの活動支援を大切にしています。未来をつくる子どもたちの支援をすることがタッチハッピーの「ハッピーな未来にタッチしよう」という理念につながると考えています。

金子:社会貢献というと身構えてしまう方もいるかもしれません。ですが、「毎日のコンビニで買うコーヒーをタッチ決済で買うと、今すれ違った子どもたちの放課後を充実させる支援につながるかもしれない」というと、ぐっと身近に感じますよね。この「日常的、身近なこと」のつながりがポイントです。そのため、自分の身の回りにもこんな課題があると改めて知ってもらうこともタッチハッピーのミッションだと考え、日本のNPO法人を中心に支援をしています。その中でも、いかに利用者が自分事として感じてくれるかという点を大事にしながら実施しています。2020年2月から始めて、現在まで5つの団体に支援を行ってきました。(2021年7月より6つ目の団体「NPO法人プラスアーツ」(http://plus-arts.net/)へのタッチハッピーを開始)

 

 

各回にテーマを設けてタッチハッピーを実施

―共感力を高め認知向上へ―

野口:タッチハッピーの立ち上げから1年以上が経ちました。1年での変化やお客様の反応などはいかがですか。

金子:一つの団体の支援が終わるごとに、その支援期間内にタッチ決済をしてくださったお客様にタッチハッピーの寄付に関する報告メールを送っているのですがこのメールの開封率は一般のメールに比べて1.7倍高いという結果になっています。認知としてはまだまだですが、利用者のお客様にはタッチハッピーのメッセージが確実に響いているのではないかと思っています。

寄付の贈呈後に利用者に実績の報告を行い、利用者の意識向上を図る

野口:今後を見据えたタッチハッピーの課題はありますか。

子玉認知をもっと広めていきたいですねSNSシェア数はもっと増やせる余地があると考えています。今はタッチ決済の利便性を感じていただいたお客様がタッチハッピーの活動を知るという流れになっていますが、これが逆転する流れが起きたらいいなと思います。タッチハッピーに共感してもらうことが大切だと思っているので、地道に発信を続けていきたいです。

野口:社内での反響はいかがでしょうか。

金子:ソーシャルプロダクツ・アワードを受賞した時は、違う拠点にいる部署の方からも「おめでとうございます!」という反応があり非常に嬉しかったです。社内発信も積極的に行ってきたので、活動を知って応援していてくれていた社員がいたんだなと感じました。タッチハッピーのような会員と一緒になった活動は続けることが大切だと思っており、経営陣からも認められ、応援してもらっていることは非常に心強いです。 

 

 

―“支援”はハードルが高いものではない、簡単に支援できる仕組みを―

野口:最後に、今後の展望をお伺いしたいです。

子玉:3つあります。タッチハッピーは多くの方に共感してもらうことが大切だと思っているので、企画の魅力の向上や取り組む社会課題の幅を広げていきたいです。2つ目は、まだ構想中ではありますが、幅広い利用者に共感を得られるよう利用者が支援団体や活動を選べる仕組みを考えています。最後に、過去に支援した団体や今後支援する団体と寄付での支援期間が終わった後も引き続きお取り組みができればと考えています。支援に留まらず、各団体をつなぐような取り組みができれば、支援の輪を広げられると考えています。今の日本では“支援”というとハードルが高く感じますが、「タッチ」を通じることでそのハードルをなくし、日常的で身近に支援ができる仕組みができたらいいですよね。

野口:今後のタッチハッピーの活動に期待しています。本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

※取材日時:2021年6月22日

公式HP:https://www.smbc-card.com/brand/touchhappy/index_concept.jsp
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[インタビューを終えて]

レジ横の募金箱や駅前の募金活動を見て、募金したくても良い人アピールをしているようで行動しづらいと感じてしまう人もいると思います。その点タッチハッピーは周囲に悟られず、さりげなく支援できるため、寄付活動に謙虚な人も利用しやすいサービスでもあると感じました。皆さんも会計時にタッチハッピーを意識してタッチ決済してみてはいかがでしょうか。

 

[プロフィール]

獨協大学経済学部経済学科 インターン生 野口和雅

環境問題に幅広く関心があり、大学では環境経済学を専攻、部活では環境国際団体Decoに所属。現在はAPSPでインターン活動として記事作成などに取り組む。

 

この企業について

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