-MPS(花き産業総合認証)-

2013/03/01

-MPS(花き産業総合認証)-

もうすぐ、母の日がやってきます。最近では、いろいろなギフトが贈られるようになっているようですが、やはり最初に思い浮かべるのは、カーネーションではないでしょうか。今回はそんな時期に合わせて、1994年に花き先進国のオランダの生産者たちでスタートし、2007 年に日本に導入された「MPS(Milieu Programma Sierteelt)」、花き産業総合認証をご紹介します。
(注)他に、市場向け MPS、流通向け MPS のマークがあり、どれも MPSジャパンロゴとセットで表示されます。

●認証制度の特徴は?●

MPS とは、花きの生産業者と流通業者を対象とした、花き業界の総合的な認証システムです。花きの先進国であるオランダで、環境負荷低減プログラムとしてスタートしました。鮮度・品質保証、労働環境と認証の幅を広げ、現在、世界約 50 カ国、4000 団体が認証を取得しています。MPS の最大の特徴は、花きの生産から流通まで一体となって、業界全体での双方向的な取り組が可能である点です。
ご紹介しているマークは生産者向け MPS-ABC 認証で、例えば、環境の基準では、5 つの環境負荷要素(農薬・肥料・エネルギー・水の使用状況および廃棄物の分別状況)の項目でそれぞれのデータを管理します。こうしたデータは、生産状況の数値管理や経営分析、コスト削減などにも役立てることができます。

●社会的課題との関わりは?●

オランダでは、環境配慮の面で消費者を落胆させることがないようにと始まったこの活動により、開始後約10 年、参加790 社の平均で、農薬、エネルギーともに約 25%の削減が報告されています。
日本でも、花きの生産、流通の現場における環境、鮮度・品質管理、企業の社会的責任への対応を示すとともに、より安心できる商品の供給に役立っています。

●認証を取得した商品●

対象が花であるため、商品数で数えることは難しいですが、日本ではこの認証を取得しているのは、約 200 団体です。花の種類は、切花ですとバラ、トルコキキョウ、ガーベラ、カスミソウなど多くの品目が認証されています。また、鉢ものですとシクラメン、ポインセチア、花壇苗など、主要産地の多くが MPS-ABC に取り組んでいます。

●広報のご担当者からのコメント●

実は日本の花の生産は世界第 2 位です。海外から輸入したお花ですと、流通の段階で分からなくなってしまうことがありますが、日本での認証でしたら、最終的 MPS ジャパンのロゴが入るので、環境に配慮した花であること、さらには国産の花であることも分かります。消費者に対して付加価値をアピールできるマークとして、生産側、消費側双方に、目にとめていただける機会を増やせるよう、普及できたらと思っています。

 

MPS(花き産業総合認証)

 

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