近年、鉛筆やノート、ティッシュペーパー等、木材を使った身近な製品に、森林認証マークが貼付されたものを良く見かけるようになりました。
企業が、こうした認証マークのついた製品の拡大に取り組んでいるということは、森林の環境保全、持続可能な社会の実現という観点から、高く評価されるべきであると思います。
今回は、持続可能な森林管理を促進するための森林認証制度である「PEFC 森林認証制度」をご紹介します。

※このロゴは PEFC アジアプロモーションズの許可を得て使用しております。

●認証制度の特徴は?●

国際森林認証制度 PEFC は、世界各国の森林認証制度を相互に承認する制度で、木・紙製品等の原料となる木材が、持続可能な状態で管理された森林から伐採されたものであることを証明する仕組みで、森林保護と林業の繁栄を目指しています。国際森林認証制度PEFC は、1999 年に持続可能な森林管理の促進を目的に、11 カ国の森林認証制度の代表により設立されました。加盟国はその後も増加を続け、現在では、世界最大の規模の森林認証制度になっています。
この認証制度には、
1森林が適切に管理されていることを保証する「森林管理認証」と、
2原料となる木材が認証森林で伐採されたものであることを保証する加工・流通業者のための「生産物認証(COC)」
があります。

●認証を取得するメリットは?●

PEFC の認証木材や認証紙は、企業や生活者が購入する林産物が、持続可能な森林から産出されたものであることを確証するものです。PEFC 認証マークが貼付された製品を、生活者が選択し、購入することで、「持続可能な森林の普及」、ひいては環境の保護に貢献することができます。 また、製紙会社や建材メーカーなど、木材を原料にした商品を扱う企業は、PEFC 認証を取得することで、環境に対する高い意識を持つ企業であることを社会的に認知してもらえるとともに、認証を取得していない他の商品との差別化を図ることが可能になります。

●認証を取得した取り組み・取得状況●

2014 年 2 月時点で、「PEFC 森林管理認証」を受けている世界の森林は 2 億 5,800 万 ha です。(日本については日本の森林認証制度「緑の循環認証会議」が PEFC 未加盟のため PEFC 認証森林はありません。)
また、2014 年 2 月 24 日時点で、日本国内の 210 の企業が「PEFC 生産物認証」を取得しています。その多くは、紙や木材を扱う商社、製紙業、建材製造業、印刷会社や出版社などです。

●ご担当者様からのコメント●

森林認証は、生産者と消費者がそれぞれの立場から参加、貢献できる森林保護のためのユニークな認証制度です。商品を購買する際に、店頭で PEFC のマークが付いた木材・紙製品を見かけたら、ぜひ優先的にその商品をお選びください。
もし PEFC のマークの付いた商品を見かけなかった場合は、そのお店が PEFC 認証品を扱っていないかお訊ね下さることで、PEFC 商品の普及に貢献できます。

 

PEFC 森林認証

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