-水なし印刷認証-

2014/10/15

-水なし印刷認証-

一般的な印刷は、オフセット印刷(水を使用する印刷方法)ですが、この印刷方法は大量の水を使用し、有害な廃液を排出します。水なし印刷は、水をほとんど使用することなく、廃液も出さない印刷技術で、環境との調和を目指す時代にふさわしい印刷方式として多くの企業が採用しています。
今回は、1993 年にアメリカで生まれ、その後日本でも普及が進んでいる「水なし印刷認証マーク(バタフライマーク)」をご紹介します。

●認証制度の特徴●

「水なし印刷認証マーク(バタフライロゴ)」は、水なし印刷の印刷物のみ表示が許可されているロゴマーク
で、(社)日本 WPA が管理し、水なし印刷物への表示を許可しています。水なし印刷は、有害物質の使用量や排出量を従来のオフセット印刷に比べて大幅に削減することができます。オフセット印刷の場合、刷版工程で強アルカリ性の現像廃液が発生し、印刷工程で各種有害物質を含んだ湿(しめ)し水を使用します。これに対して、水なし印刷は、その廃液を出さないため環境にやさしい印刷方法として注目されています。

●社会的課題との関わりは●

環境問題に対する社会的認識の高まりとともに印刷産業界を取り巻く社会環境は大きく変化し、印刷産業界
に対しても環境に配慮した製品作りが求められています。水なし印刷では、現像時に強アルカリ現像薬品を使用しないので、有害な廃液が一切出ません。また、印刷時にインキを反撥する役割の湿し水は、水質汚濁防止法で定められた基準値をはるかに超えていますが、そうした汚水も排出しないため、水質保全、環境保全に大きく貢献します。

●認証を取得した取り組み・取得状況●

平成 26 年 11 月末現在、(社)日本 WPA の会員となりバタフライロゴの使用が許可されている企業・団体は
141 社です。その多くが印刷会社ですが、水なし印刷に必要な水なし版材、水なし印刷インキ、水なし対応印刷機を供給している企業も会員企業もしくは協賛企業として登録しています。
また、東レ(株)は、水なし印刷がきっかけで、国連協会ニューヨーク本部による「2008 年ヒューマニタリアン賞(Humanitarian Award)」を受賞しました。

●ご担当者様からのコメント●

地球温暖化防止の運動を盛り上げるべく、カーボンオフセット事業に取り組んでいます。上のロゴは印刷物 1 点当りの CO2 排出量を算出し、国内クレジットで産出を見た CO2 量と打ち消しています。
また、(一社)産業環境管理協会のカーボンオフセット事業では昨年度にわが国で始めて、会員13社がグループを組んで「システム認証」を取得し、より厳密な印刷物のカーボンフットプリントの表示登録に努めています。

取材ご協力:一般社団法人日本 WPA 事務局・五百旗頭様
お問い合わせ先:電話: 03-3941-3412
http://www.waterless.jp/index.php

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